いや、ホントに無いですね、DS。
と言ってもあちこち探したわけではなく、近所や一部の量販店をのぞいただけなんですが、DS品切れ中のはり紙がはがされる気配が見えません。
先日も近所のゲーム店で、店員さんが「DSはいつ入荷するかわからない状態です」と説明してるのを見ました。
同様のシチュエーションを何度か見かけたのですが、大抵、店員にDSの在庫を問い合わせているのは中年以上の、あまりゲームをしなさそうな世代の男性、女性。 しかも、DSが無いと知ってとても残念そうにしているのも共通しています。
お子さんやらお孫さんやらにねだられたんでしょうか。
「お誕生日、何が欲しい?」
「DS!!今はLiteって言う薄いのがあるんだよ!」
「よしよし、帰りに買ってきてやるからな」
なんて、意気揚々と出てきた手前、買えずに家に帰ろうものなら、
「ねぇねぇ、DSは!?DS買ってきてくれたんでしょ?」
「ごめんね。売ってなかったよ。」
「えぇ!?DS買ってきてくれなかったの?」
「ごめんね。探したんだけど、今はどこにも無いらしくて・・・」
「うそつき!もう嫌い!」
なんて事からはじまる子供の非行(はじまらない)
あるいは、脳トレブームの中、定年を迎えた夫婦がDSを買い求めたのかも。
「あなた、家でゴロゴロばかりしてないで、趣味でも持ったらどうですか」
「しかし、仕事仕事の毎日だったのに、急に趣味と言われてもな・・・」
「そんな事言ってたら、あっという間に老け込んじゃいますよ」
「ゴルフや盆栽なんてガラじゃないしな」
「そうだ、テレビ(CM)でやってたゲームでもやったらどうですか」
「何だい、そりゃ?」
「ほら、脳の年齢がわかるとかなんとか」
「ふーん」
「じゃ、買い物の帰りにおもちゃ屋でも行って見ましょうよ」
「孫のプレゼントでもないのに・・・」
「子供らも持ってるでしょうから、一緒に遊んであげたらいいじゃないですか」
「そうか。お盆に孫たちが帰ってきたらビックリするだろうな。ははは」
と、脳トレから果ては孫とのコミュニケーションまで期待していた夫婦の期待はズタズタ。
老け込むお爺ちゃん。
盛り上がらないお盆。
非行に走る孫(なぜ?)
こうして、DSが売っていなかったばっかりに、日本中の家庭に小さな悲しみが広がっていくのだった・・・
「任天堂さんよ!ファミリーにコンピィウタを届けるのがあんたらの役目じゃないのかよ!?」そんな人々の叫びは、雨音にかき消されるのだった・・・
・・・なんて、DSが買えなかったおじさん、おばさん達の残念そうな顔から、妄想をしてしまうのでした。
でも、ホントの話、ネットオークションだと中古DSが定価より高く売ってるのにはビックリですよね。
正直、Liteが出ればノーマルDSは安価に出回るのかと思ってたのですが。
別に出し惜しみしてるわけではなく、量産できない事情があるんでしょうが、早いとこ新品DSが出荷される事を願ってやみません。
ちなみに、僕が見かけたおじさん、おばさん達の中には、DSと間違ってPSPを買っていく人はいませんでした。